♬ホタルの光、うつわにひかり・・・
写真の器は5月から日和でご紹介している
長崎の波佐見焼。
レリーフとホタル手が施された白磁の繊細な器です。
私が幼いころから 結構日常には磁器の器や白磁の器はたくさんあり、
私の中では磁器の器はホタル手のものも含めて、
家にあった器=ダサい器=磁器
という印象が根深くありました。
大人になってもそれは変わらず、ずーっと土の器を好んでいたのですが
最近やっと、磁器の良さや、磁器の奥深さが少し感じられるようになって
今度はやたらと磁器にときめくことが多くなっているようです・・・
ところで。。。
このホタル手。
入れたものの色味が感じられるということは
かなりその部分が薄くなっているということ。
土の器ではなかなか難しそう。
薄~く作りやすい磁器だから作れるように思います。
例えば素地が分厚くてそのくりいた貫き跡が大きいと釉薬で覆いきれないし、
光も抜けにくくなるしね。
ホタル手とは
いったん器面に穴を開けて、
釉薬で穴埋めをした状態で焼き上げる伝統的な手法です。
光をかざすと透かし彫りのところが部分的に明るく透き通ってみえます。
この様子を蛍になぞらえたのが名の由来だそうです。
写真でもイチゴのゼリーを入れたカップの薄くなったところから
ぽっ、ぽっ。。と赤い色が飛んで見えますもんね。
波佐見焼(はさみやき)のはじまりは1598年ごろといわれています。
次回は波佐見焼のお話が出来ればいいなと思います。
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